Choice to Cane

杖の選び方|高齢の家族に合う最適な杖を選ぶための完全ガイド

杖は、歩行中に支えが欲しい方向けの介護用品です。杖にも「T字杖(1本杖)」「多点杖」「2本杖」等、それぞれの使用目的に合わせて役割や特徴が分かれています。ここでは、杖の役割から種類、選び方の基準、正しい使い方までを網羅的に解説します。ご家族の安全な歩行をサポートするための参考にしてください。

杖の役割とは?

杖は単なる歩行補助具ではなく、以下のような役割を果たします。

  • バランスを保ち、転倒を防ぐ
  • 足腰の負担を軽減する
  • 麻痺や怪我などで体を支える
  • 外出やリハビリへの自信を高める

杖の種類と特徴

T字杖(1本杖)

もっとも一般的なタイプで、握り部分が「T字」になっています。軽量で扱いやすく、初めて杖を使う方におすすめです。

多点杖

先端が3点や4点で支えるタイプ。接地面が広く安定感があるため、片麻痺や下肢の筋力が弱い方に適しています。

2本杖

両手に杖を持つタイプ。歩行器ほど大げさではなく、両側から体を支えたい方に有効です。リハビリ中の方にも使われます。

素材の特徴

  • 木製:見た目が温かく、しっかりした作り。
  • アルミ製:軽量で扱いやすく主流。
  • カーボン製:軽くて丈夫、長時間の使用に適するが高価。

機能の違い(折り畳み・伸縮)

  • 折り畳み:持ち運びや収納に便利。
  • 伸縮:体格や場面に合わせて長さを調整可能。

杖の選び方 5つの基準

適切な長さ(身長に合わせた調整方法)

杖の長さは「腕を自然に下げた時の手首の高さ」が目安。肘が15度ほど曲がる高さが最も安定します。

握り手のフィット感(手の大きさ・握力に応じて)

手のサイズや握力に合ったグリップを選ぶことが重要です。合わないと手に痛みや疲労が出やすくなります。

杖先の安全性(滑り止めゴム・交換のしやすさ)

杖先にはゴムが付いており、滑りにくさを確保します。摩耗すると危険なので、交換しやすいかどうかもチェックしましょう。

重さと素材(軽量性と耐久性のバランス)

軽すぎると安定感に欠け、重すぎると疲れやすくなります。使用時間や目的に応じて素材を選びましょう。

使用シーン別の選び方(室内用/外出用/旅行用)

  • 室内用:軽くて小回りがきくもの
  • 外出用:耐久性があり滑りにくいもの
  • 旅行用:折り畳み式で持ち運びやすいもの

杖の正しい使い方と注意点

最適な杖の高さ

身長や姿勢、歩き方に合わせた正しい杖の高さにすることが重要です。

正しい持ち方

杖は障害や痛みのある足の反対の持ち手で持ちましょう。握り方は、人差し指と中指の間で杖を挟むように握るか、人差し指を杖に沿わせて伸ばすように握ります。

正しい歩き方

安定して歩く「3点動作歩行」、素早く歩く「2点動作歩行」があります。

杖選びは専門家のアドバイスを活用しよう

福祉用具専門相談員に相談できる

杖を購入・レンタルする場合は、福祉用具専門相談員に相談できます。足の状態や生活環境に合わせた提案を受けられるので安心です。

実際にお試しすることの重要性

杖は実際に握って、体格や握力に合っているか確認することが重要です。介護用品の店 ぺんぎんショップでは店舗でのお試しはもちろん、ご自宅への出張お試しも可能です。

介護用品の店 ぺんぎんショップは、ご家族様・ご本人様に専属の担当スタッフがご要望に合った介護用品選びをサポートします。